三竦みと両対応

まずはシングルの話。

 

前提として、ポケットモンスターにはタイプと呼ばれる概念が存在します。炎水草等のアレですね。タイプには相性が存在し、相性の優劣により有利不利が発生します。中でも水電気地面の三タイプは、三竦みの関係として良く取沙汰にされます。グーチョキパーの関係ですね。

 

ロトムというポケモンは、タイプが優秀なポケモンとされています。それは電気タイプでありながら地面に強いポケモンだからです。グーでありながらチョキの性質を同時に持っている。偉いですね。

 

6世代のガルーラにも似た性質がありました。グロウパンチ+αで強烈な崩しを行うこのポケモンは、受けることが非常に困難であり、最強の対面性能を持ちながら同時に強力な崩しの駒にもなり得ました。グーとチョキの同時持ち。まぁ、強いわけですね。

 

ロトムメガガルーラに共通しているのは、相性によるじゃんけんを回避しているということです。いわゆる両対応ですね。お互いにじゃんけん勝負を初めてしまうと五分の勝負にしかならないため、両対応のメタカードで拓を回避しているわけです。偉い。……まぁ、シングルだと言うほど両対応は出来てないんですけども、それはそれ。あくまでも要素としてのお話。

 

次はダブルの話。シングルでは場に一体しか出せないので単体でじゃんけんを回避する必要がありましたが、ダブルではその限りではありません。二体並べて水電気打点を同時に放てば良いからです。サンダー+カプ・レヒレであり、カプ・コケコ+ミロカロスですね。これで相手の水+地面のサイクルに対し両対応が可能になります。強い。

 

要は何が言いたかったのかというと、拓は回避しようということ。三竦みの内の二要素を同時に放てば、自然に両対応の形となります。(逆に言えば一要素しか持っていない並びは、性能は高くても偉い並びとは呼べないのかも?)。……実際には守る拓や隣のポケモンの存在もあってそう簡単にはいかないんですけどね。完全に拓ゲーを拒否したい人生だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

余談ではありますが、拓を回避する方法としてメタカードの外のポケモンを使うという方法もあります。例えば草タイプは水電気地面いずれにも有利を取れます。六世代ではガルーラ軸のメタとして一時ヤミアスドランという並びが流行りました。こちらの手法はミラーの解決も出来るという点で優れています。こっちはこっちで別の問題はありますけどね。別の竦みが発生したり、そもそもの性能が高くなかったり。どう捉えるのかは諸説。